Decisions — 横断的な意思決定ツリー¶
最終更新: 2026-09 · owner: Youngjin · volatility: 中 ← index へ
L0 TL;DR: 顧客が頻繁に直面する 4 つの分岐点を、散文ではなく決定表/ツリーで示します。各決定はピラーを横断します。急ぐ場合は該当する表だけを見て方向を定めてください。
目次: 1) Cloud vs Edge · 2) NVIDIA vs オープンソース · 3) GPU 確保戦略 · 4) Build vs Buy
確認範囲:ページ更新日は全項目の再確認日ではありません。主要訂正の日付・再現/人の確認状態は根拠を参照し、既存項目の確認日は従来どおり適用します。
1) Cloud training vs Edge inference 境界¶
中心となる質問:観測→動作の期限、最悪遅延・ジッター、通信断で必要な機能は何ですか?
| 機能 | 配置判断 | 検証項目 |
|---|---|---|
| 業務計画・分析 | 遅延・処理条件を満たす場合クラウド可 | 処理国、timeout、取消、ツール権限 |
| 観測に基づくスキル | モデル・機器の期限を測って現場/クラウド判断 | 新観測への反応頻度、遅延分布、切断時動作 |
| 低レベル制御 | 機器期限を満たすローカル制御器 | 制御周期、最悪ジッター、モデル失敗 |
| 独立安全 | LLM・ネットワークと独立して設計検証 | リスク評価、停止・制限、現場責任者 |
System 1/2という名称だけで配置しません。Helixは両方オンボードであり、chunk出力数はフィードバック頻度ではありません(根拠)。運用で命令契約と障害試験を作成します。
2) NVIDIA フルスタック vs オープンソース¶
核心的な問い: 「Isaac に全賭けするか、それともオープンソースで行くか?」
graph TD
Q{ワークロードの性質は?}
Q -- "フォトリアルなレンダリング + 合成データ生成(SDG) + フルスタック統合" --> ISAAC["Isaac Sim/Lab (🟢 GA 5.1)<br>GPU は RTX 必須 (G6e/G7e)"]
Q -- "高速な RL 反復 · 微分可能物理 · クロスベンダー GPU · 軽量" --> MUJOCO["MuJoCo/MJX (🟢)<br>コンピュート GPU(P4/P5 A100/H100) も活用可 → コスト優位<br>Unitree 実使用 [1](本番検証 → pillar-3)"]
Q -- "ROS 2 ネイティブ統合 · CPU · 従来型ロボティクス" --> GAZEBO["Gazebo (🟢 Jetty/Harmonic)<br>⚠️ Classic 11 は EOL · GPU 並列 RL には不適"]
Q -- "「話題性」の Genesis?" --> GENESIS["⚪ PoC/実験のみ<br>「430,000 倍」は反論済み [1](→ pillar-3)· 本番依存は禁止"]
| 基準 | Isaac Sim/Lab | MuJoCo/MJX | Gazebo |
|---|---|---|---|
| 成熟度 | 🟢 GA 5.1 | 🟢 GA(Warp は Alpha) | 🟢 GA(Classic EOL) |
| GPU | RTX 必須(A100/H100 ✗) | コンピュート GPU 可能(P5 ✓) | CPU 中心 |
| レンダリング/SDG1 | 最高 | 限定的 | 限定的 |
| 微分可能2 | △ | ✓ (JAX) | ✗ |
| ROS 統合 | 可能 | 補助 | ネイティブ |
| ライセンス | Apache(ソース)+AI Enterprise(再配布/SaaS) | Apache | Apache |
| AWS | G6e/G7e + AMI + Batch | EC2(P5 含む)+ Batch | EC2 + Batch |
判定原則: ワークロードで選べばよいです。「AWS は 3 つとも問題なく動かせる」 —— NVIDIA 依存を懸念する顧客に対する中立ポジション。MuJoCo ならコンピュート GPU を再活用できるコスト優位があります。 根拠: pillar-3。
3) GPU 確保戦略¶
核心的な問い: 「GPU をどう確保するか?On-Demand が取れない。」
graph TD
Q{学習の規模·期間は?}
Q -- "少数 GPU · 単発 · LoRA ファインチューニング(多くの出発点)" --> OD["On-Demand G7e/G6e<br>即時·柔軟 · 十分"]
Q -- "大規模 · 将来時点が確定 · 超大型クラスター(P6e-GB200 など)" --> CB["Capacity Blocks for ML<br>事前予約し、UltraServer を確保"]
Q -- "柔軟な日程 · コスト最適 · 数日~数週単位の学習ウィンドウ" --> FTP["Flexible Training Plans (SageMaker HyperPod)"]
Q -- "RTX レンダリングが必要 (Isaac Sim) vs コンピュートのみ (MuJoCo/VLA 学習)" --> RC["レンダリング=G6e/G7e (RTX)<br>コンピュート=P5/P6 (A100/H100/B200) または MuJoCo なら P5 を再活用"]
| 戦略 | いつ | AWS |
|---|---|---|
| On-Demand | 少数·単発·探索 | EC2 G7e/G6e/P6 |
| Capacity Blocks for ML | 大規模·時点確定·UltraServer | P6e-GB200、予約 |
| Flexible Training Plans | 柔軟な日程·コスト最適 | SageMaker HyperPod |
| Trainium | LLM 学習コスト削減 | Trn2/Trn3 ⚠️ VLA3 は公開事例なし [4](→ pillar-2) |
判定原則: 開始は On-Demand G7e。取れないか大規模なら Capacity Blocks/Flexible Training Plans。Trainium は LLM には安全だが、VLA/ロボティクスは検証事例なし —— 提案時にはリスクを明示します。 根拠: pillar-2 学習スタック、pillar-3。
4) Build vs Buy(基盤モデル)¶
中心となる質問:既存方式・購入・統合・モデル適応のどれが業務を効果的に解決しますか?
| 選択 | 適合条件 | 先に求める証拠 |
|---|---|---|
| 自動化・制御改善 | 構造化環境で問題原因が明確 | 基準値との時間・品質・費用比較 |
| ロボット・製品購入 | 業務・安全・支援要件を製品が満たす | 現場受入試験、保守、総費用 |
| SI・パートナー統合 | 多機種・工程接続が中心 | 類似実績、責任・復旧範囲 |
| オープンモデル適応 | 学習が必要な変化と利用可能データ | コード・重み・基盤モデル・データ権利、独立評価 |
| 自社事前学習 | 他方式で満たせないモデル要求と研究・データ資源 | 代替に対する改善、開発運用総費用 |
適応を選んでからLoRA・部分・全学習を比較します(P2)。「ほぼ必ず学習」「1日PoC」から始めません。適合性と総費用で判断し実行手順を選びます。
OpenVLAのコード・重みを含め版別の商用条件を記録します。推論APIにも別途制御・データ処理・復旧責任が残ります。
付録 — リージョン/データレジデンシーの迅速判定¶
実行直前にリージョン・具体的機種・クォータ・購入方式を確認します。以前のソウル対応一括チェック表は削除しました。
データ処理:保存、推論、Memory/Evaluations、外部ツール、ログの経路を別々に記録します。AgentCoreのソウル提供は韓国内処理を保証しません(公式根拠)。
容量・費用:On-Demandでも容量を保証しません。メモリ・描画・CPU要件に合う複数候補を確認し、復旧検証済みジョブでSpotを検討します。Capacity Blocks・Training Plansは機種・地域・期間条件を確認して比較します。
owner: Youngjin · updated: 2026-09 · volatility: 中(ツリーの原理は低、インスタンス/リージョンの詳細は高)
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合成データ生成(SDG, Synthetic Data Generation) — シミュレーターで学習用画像とアノテーション(ラベル)を自動生成する技法です。ラベリングコストがゼロに収束するのが最大の利点です。🎥 Isaac Sim Replicator SDG チュートリアル ↩
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微分可能物理(differentiable physics) — シミュレーション計算全体が微分可能で、結果から入力へ勾配を逆伝播できる物理エンジンです。ポリシー・パラメータを勾配降下法で直接最適化できます(代表は MJX)。 ↩
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VLA (Vision-Language-Action) — カメラ映像(Vision)と自然言語の指示(Language)を入力に、ロボットの動作(Action)を直接出力する基盤モデルです。「コップを掴んで」と言えば関節の動きを生成する、という具合です。🎥 NVIDIA Isaac GR00T N1 紹介 ↩